持続化補助金 vs IT導入補助金
持続化補助金とIT導入補助金の違いを徹底比較。Webサイト制作、業務システム導入など、IT投資に使える補助金の選び方を解説します。
持続化補助金とIT導入補助金の違いとは?
IT投資に使える補助金として代表的な「持続化補助金」と「IT導入補助金」。どちらもIT関連の経費に活用できますが、対象となるIT投資の種類や補助金額、申請方法が異なります。自社のIT投資計画に最適な補助金を選ぶためには、両制度の違いを正しく理解することが重要です。
持続化補助金は販路開拓を主目的とする補助金で、Webサイト制作やSNS広告、ECサイト構築などに使えますが、ウェブサイト関連費は補助金総額の1/4が上限というルールがあります。一方、IT導入補助金はITツールの導入に特化した補助金で、会計ソフト、受発注システム、ECサイト構築ツールなど、予め登録されたITツールの導入に最大450万円が補助されます。
両者の最大の違いは、IT導入補助金では「IT導入支援事業者」を介してツールを導入する必要がある点です。自由にベンダーやツールを選べるわけではなく、登録済みのツールから選択する仕組みになっています。持続化補助金にはこのような制限がないため、より柔軟にIT投資先を選べます。
7項目で徹底比較
持続化補助金とIT導入補助金を主要な観点から比較しました。
| 比較項目 | 持続化補助金 | IT導入補助金 |
|---|---|---|
| 対象者 | 従業員20人以下の小規模事業者 | 中小企業・小規模事業者 |
| 補助上限額 | 通常枠50万円、特別枠最大200万円 | 通常枠A類型150万円、B類型450万円 |
| 補助率 | 2/3 | 1/2 |
| IT投資の制限 | ウェブサイト関連費は1/4上限 | 登録済みITツールのみ対象 |
| ベンダー選択 | 自由(制限なし) | IT導入支援事業者に限定 |
| 申請方法 | 商工会議所・商工会の支援を受けて申請 | IT導入支援事業者と共同で申請 |
| 審査期間 | 約2〜3ヶ月 | 約1〜2ヶ月 |
メリット・デメリット比較
それぞれの長所と短所を整理しました。
小規模事業者の販路開拓を支援する補助金。IT投資も含む幅広い経費が対象。
メリット
- ベンダーやツールの選択が自由
- IT以外の経費(広報費、看板、チラシ等)も併用可能
- 申請手続きが比較的シンプル
- 年3〜4回の申請機会がある
デメリット
- ウェブサイト関連費は補助金総額の1/4が上限
- 補助上限額が比較的低い(通常枠50万円)
- 従業員20人以下の小規模事業者のみ対象
中小企業のIT化を促進する補助金。登録済みITツールの導入に特化した制度。
メリット
- ITツール導入に特化した高い補助上限額(最大450万円)
- PC・タブレット等のハードウェアも一部対象
- IT導入支援事業者によるサポートが受けられる
デメリット
- 登録済みITツールからしか選べない
- IT導入支援事業者を介する必要がある
- カスタム開発やオーダーメイドシステムは対象外
- ツール登録がないベンダーには依頼できない
結局どちらを選ぶべき?
Webサイト制作やSNS広告など、販路開拓を目的としたIT投資には「持続化補助金」が向いています。会計ソフトやERP、受発注システムなど、パッケージ型のITツール導入には「IT導入補助金」の方が補助額が大きくお得です。自社開発やオーダーメイドのシステム構築は持続化補助金やものづくり補助金の方が適しています。